副住職日記

定年退職という不思議な制度

kofukuji

定年退職という制度があるが、人生は退職できない。退職して自由きままに生きている人が多数の現代ニッポン。

しかし一方で、現役世代は一生懸命働いている。いやいや、退職組だってこれまで懸命に働いてきたのだから当然の権利だ、とも言える。

ちいさな子どもだって、学校に行ったり、習い事したり、将来の社会のために懸命に活動している。でも日本は、ある一定の年齢になると、立派な大人にも関わらず、夏休みに突入しだす。

仏教に限らず、さまざまな生き方を勉強するが、やはり生きがいというのは、この世界に役に立ってこそではなかろうか。

本来、尊敬されるべきはずの年齢層が、社会のことなんてお構い無しに、ある日突然、自分の好きなように生きだすなんて、そんな奇妙なことがあるだろうか。

この少子高齢化時代、ほとんどの大人がプー太郎という時代が来ると思うとおそろしいと思うのはわたしだけだろうか。

坊さんにも、定年を。

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