となりのトトロをみて

宮崎駿監督がとなりのトトロを製作した理由は、こんなふうに生きてほしいと願ってとだとどこかでみた。その想いとは裏腹に、視聴者は観るだけで満足してしまっているとも。

しかし感慨深いことは、映画に出てくる主人公サツキの家は、エアコンもなく夜は窓を開け放って寝ている。窓は木製のガラスで外からは丸見えだがそんなことは気にする必要がない立地。

一方で現代のほとんどの家は、エアコン完備で室温を調整し、外からのプライバシーは塀やらカーテンやらでシャットアウトする。景色など望むべくもない。

なぜ東京のようにゴミゴミしてエアコンがなければ過ごせず、目の前はコンクリートの壁で覆わなければならない土地の価値が高く、トトロに出てくるような田舎の土地は安いのだろうか。エアコンもいらない、人目を気にせず窓を開け放てる。それこそ最高に価値の高い土地ではなかろうか。

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