副住職日記

勉強し続けなければならない理由

kofukuji

人間はほっとけば楽な方に流される運命にあるように思う。わたしはこれまでたくさんの本を読んできた。そのたびに刺激され、よしやろう!という気になるのだが、少し経つとその思いはどこへやら、ということをこれまで繰り返してきた。

しかしさきほど申したようにそれは本能のようなものだと思う。どうにもならない。だから、一度勉強してやる気になってもそれで終わりではいけない。常に勉強し続けて、自分自身を鼓舞し続けなければ簡単に意志は折れてしまう。

道元禅師は、人間は本来仏なのに、なぜ修行が必要なのだろうかという疑問をお持ちになった。それで中国に渡って、修行をするところに悟りが現れるということを見抜いて日本に帰ってきた。

それはまさに自転車に乗るのと同じことだ。自転車は漕ぎ続けなければ倒れてしまう。倒れないためには漕ぎ続けなければならない。だから人間、これでいいということは決してない。相田みつをさんも言っている。一生勉強、一生青春。勉強をして自分を一新するそこに、青春が現れてくる。

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