修証義懺悔滅罪④

• 我昔所造諸悪業、皆由無始貪瞋癡、従身口意之所生、一切我今皆懺悔、是の如く懺悔すれば必ず仏祖の冥助あるなり、心念身儀発露白仏すべし、発露の力罪根をして銷殞せしむるなり。

【訳】これまでの悪い習慣は、止まらない欲望、怒り、無知が原因であるということを悔い改めることによって、必ず仏の力により悪い習慣を抜け出すことができる。心においても、行為においても、包み隠さず、正直に自分の行為を受け止めよ。そうすればその悪い行為は消え去るだろう。

【解説】悪いことしたとわかっていても、あたかも悪いことではないかのように自分を騙してしまうのが人間だと思う。騙しているけど、奥の方ではわかっているもの。実はわかっているのだから、臭いものに蓋をしても臭いものはある。だから、その臭いものを取り出してお天道様に浄化してもらおうというのが懺悔。懺悔は誰かのためにするものではない。自分が前に進むためにするのだ。