修証義懴悔滅罪③
kofukuji
足利 祥林山 高福寺
仏祖憐れみの余り広大の慈門を開き置けり、是れ一切衆生を証入をせしめんが為めなり、人天誰れか入らざらん、彼の三時の悪業報必ず感ずべしと雖も、懺悔するが如きは重きを転じて軽受せしむ、又また滅罪清浄ならしむるなり。
【直訳】ほとけさまは広い慈悲(おもいやり)の心がある。それは、一般ピープルを幸福へ導くためだ。この門に入らないものがいるだろうか。悪い行いの報いがあっても、懺悔すればその罪は軽くなる。もしくは、罪は消え、清らかともなる。
【解説】懺悔(さんげ)というのは、素直に自分の気持を認めることです。ずる賢い自分を認めることです。ずる賢い自分があるのに、あたかも素直だと思い込むのは間違いです。まっすぐに生きていくことです。正直な自分の思いに正面から向き合う。そうすると、自ずから悪い行為にブレーキがかかるようになる。
副
※ぬ修証義の解説は、毎週日曜に更新します。