坊さん、金持ち父さん貧乏父さんを読む
ロバートキヨサキさんという方が書いた「金持ち父さん貧乏父さん」をご存知だろうか。知っている人は知っている本ではあるが私は長いこと存在を知りながらも読んでいなかった。なんだか読むことにうしろめたさのようなものを感じていたからだ。
しかしなぜか最近読む気になって読み終わったのだが、なるほど、なかなか勉強になった。著者の言うように、学校でお金の勉強をしないことと、教師が雇われる側しか経験してない以上、雇う側の選択肢を与えられないことは日本でも課題のひとつだと思う。おもしろいのが日本人にもあるであろう、お金を稼ぐことに対する批判的な感情ががアメリカにもあることだ。
なんの分野でも努力してなにかを成し遂げた人の話は聞くに値する。それが億万長者であっても。その証拠にこのロバートキヨサキさんの本は精神的な話が多い。
別にお金を稼いでもいいと思う。大事なのはそれをどう使うかだ。しかし問題は、お金を大量に稼げたとして、そのお金に飲み込まれてしまわないかどうかだ。もしかしたら、お金の魅力に抗うことは、お金を稼ぐことより大変かもしれない。
だからお釈迦様はお金を持つことを禁止したのだと思う。ほとんどなんにでも交換可能な魔法のコイン。このなんにでも交換可能というところと欲望との掛け合わせによる暴走は誰もが知るところだろう。
しかし現代社会でお金を持たない選択肢は不可能に近い。持たなくてはならないなら、それ相応の知識と経験で武装する必要があるのではないだろうか。それから、わたしが思うに、みんなお金の正体を知らな過ぎて苦しんでいるような気がしてならない。また、みんながお金を欲しがっているのはお金の正体を知らないからなんじゃないかなと思っている。わたしもそう。
しかし、仏教を勉強していてたしかに思うのは、つまらんことに執着しすぎて大事なことを忘れないようにしなければならないということ。
¥福¥