仏教あれこれ

仏教の縁起をわかりやすく説明する

kofukuji

縁起という言葉はお釈迦さまが言ったものです。縁起とは因縁生起を省略した言葉で、よく種が成長することをたとえに説明されます。

下の図を見てください。

種がそこにあっただけでは芽が出ませんね。種が芽を出すためには、それを植える人だったり土だったり、水や太陽などが必要です。

これら必要なものが縁です。条件とも言えます。つまり、ものごとはすべて条件があって起こる(生起する)というのが縁起という考えの基本です。

ここで質問です。

「親と子どもはどちらが先に生まれるでしょうか?」

答えは・・・

同時です。

なぜなら、ひとは子がいないと親になれないからです。子どもが生まれた瞬間に親となります。そういう意味で、親と子どもは同じ年齢です。子どもという条件(縁)によって親になるということですね。

このことがすべてのことに当てはまります。

勝ち負け、先生と生徒、わたしとあなた、などなど

縁起は心の働きも含めて、すべての物事は、非常にたくさんの縁の力を借りて起こるという考えであり、その生じた物事は、さらにほかの物事が生じる縁となってゆきます。つまり縁は無限につながっているといことなのです。

そういう意味で、総合的に問題を解決するためにはいろいろな角度から原因を探る必要があります。(いじめられる側には仏教的な原因がある)

だから条件(縁)をうまくコントロールできれば、いい結果、よりよく生きることにつながるということなんですね。

よく縁起がいいとか悪いとか言いますが、いい結果を生む条件であれば縁起がいいし、逆に将来的に悪さをするような縁であれば縁起が悪いといえます。

悪いこ゚縁に会われませんように。

南無

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