自認と諸法無我
kofukuji
足利 祥林山 高福寺
曹洞宗に正法眼蔵という経典がある。先代の住職が解説していたこともあり、わたしにとっては馴染み深いものだが、世間的には非常に難解な書物という位置づけだ。
だいたい80-90くらいの巻が出ているのだが、わたしが数冊読んだ印象はどれも言い方を変えて同じことを言っている。
そしてこれが興味深いことなのだが、正法眼蔵を読んでいると、正法眼蔵を読んでる場合じゃないという気になってくる。なんというか知識ではなく、行をしなくてはならないという気にさせるのが正法眼蔵という書物なのだ。
正法眼蔵の著者である道元禅師は坐禅を強く勧められているが、行の中でも特に坐禅をしなくてはという気にさせる。
非常に興味深い書物である。
副