副住職日記

心の核家族化

kofukuji

ずいぶんと前から少子化のことが話題になっているが、その理由の一つに子育ての大変さがあげられる。

最近増えているように感じるのが、お母さんのお母さん、つまりおばあちゃんが孫の面倒をみれないというものだ。

わたしの周りで2人ほど話を聞くので、これは相当な人数がいるのではないかと考えられる。

わたしが想像するに、自分の子どもではない(孫だから)、育ての責任は親にある。だから、わたしは関係がないと思ってしまっているのではないだろうか。

核家族というのが問題になった時期があったが、ついに心まで、核家族になってしまったのだろうか。

おそらく歴史上、もっもと「個」が強い時代である。自分が大事な時代である。おそらくこの流れはこれからも続くだろう。

むしろ核家族どころか核自分か。

そんな時代に、仏教の「無我」の考え方がきっと活きてくるはずだ。

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